ふと時計を見ると、午後11時を過ぎていた。

結構時間経ってんな……。

「今日は解散!帰っていいぞ!」

私がそう叫ぶと、

「「「お疲れ様でした!」」」

という後輩達の声。

よし、じゃあ帰るか。



………………………でもその前に、


「恋……なんでお前が居るんだよ。」

いつの間にか、恋と京治さんが立っていた。



「京治いつから居たの!?」

びっくりしている花菜と、苦笑してる京治さん。

花菜を迎えに来たのか。


なんとなく私はそ、帰りますね!」

そう言ってそそくさと帰る里依。

あ、2人きりにした方がいいか!

「じゃあ、私も帰るわ!」

そう言って帰ろうとするけど、なぜか体が動かない。

「送ってく。」

そう言って私の手を離す恋。

恋が手を掴んでたから動けなかったのか…。



「え、別に1人で帰れるけど?」

「いいから、黙って送られとけ!」

そう言ってにっと笑う恋。


納得したわけじゃないけど、

花菜達の邪魔をするのも…と思い、とりあえず私達は外に出た。