ドゴッ、バキ、ドサッ


鈍い音が聞こえた。


………………………ん?


「…調子こいてんのはどっちだよ?」

そう言って、既に倒れている男に蹴りを入れる女。


「っぐ…。お、お前…夏姫……?」

「今頃気づいたかアホ。
………もう二度と女殴ったりすんなよ。」


女はそう言い捨てると、バイクに乗って消えた。



月光で輝く、銀色の髪が妙に印象的だった。