先に黒沢くんが玄関に行き、私は綾子と片づけをし始め、10分くらいしてやっと終わった。

私は、小走りで玄関に向かった。



「おっせぇーよ。」


「これでも急いできたんだからね」



「はいはい。ほら行くぞ。遅くなる。」


そして私達はいつものように黒沢くんの自転車に二人乗りになって帰った。



「なぁー、杉森。お願いあるんだけど…」



「……ん??」


「大会終わってからすぐに祭りあるだろ?花火大会。それ俺と一緒に行って欲しい。」