日々が過ぎてく中でもう少しで夏の大会というところまで来た。


この大会で負ければ三年生は引退。


このチームは県ベスト8の実力はあるがいつ何が起こるかわからない。


油断したら負ける。



でも皆は油断どころか目標の県制覇に向けて着々と力をつけている。




そして今日も私は、河川敷公園でボール拾いをしている。


「俺さ、ベンチ入り出来るかな?」



黒沢くんが少し不安そうな顔をしながらそれでもシュートを打ち続けながら私に聞いてきた。



「大丈夫だよ!だって黒沢くんいつも先輩と試合に出てるじゃん!」



「だけど、有希がベンチ入りするかもしんねぇし。」