そして次の日から


私は、少しでも黒沢くんの近くに居たいって思うようになった。


学校に行く時もわざわざ遠回りしなくてもいいのに

足が勝手に河川敷公園の方に進むんだ。



そしてボール拾いをする。



少しでも黒沢くんの助けになりたくて


頑張って欲しくて


………でも、本当は黒沢くんに見てもらいだけなのかもしれない。



黒沢くんにもし好きな人がいても私は…

君が、好き。


君に少しでも近づけるように頑張るから。





いつ日か登下校時の黒沢くんの自転車の後ろに乗るのも、ボール拾いをするのも日課になっていた。