チャリン…


チャリン………


暗闇のなかで、鎖の音が響く。


ここにきてから、もう10年の少女。


「ここから、出られたらどんだけ楽なんだろう。」


「その願い、叶えてあげよう。」


どこかから、声が聞こえた。

「だっ、誰…?!」

少女は、慌てて問いかけた。


「話はあとだ。お前をここから解放させてから我が教えてやろう。」



ピーーーーーー。

頭の中に響く音。意識が遠くなってまぶたも重くなっていた。



「“う”っうわぁ~」


青い光に包まれた少女は、このあとどうなるのだろうか。