特集が終わると俺はテレビを切った。



そしてパソコンの前にすわる。



「次、出るテレビは…」




と彼女が出るテレビ番組を調べ上げた。




あの時…返事をできなかった俺の償いは…




なるべく彼女を見てあげることなのだろうから。







「京輔~ご飯よ~?」




「わかったー」




俺は母さんに呼ばれパソコンの前から立ち上がった。




あーあ…なんでもっと早く気づけなかったんだろうな。




そう自分を責めた。





あの時…気づけなかった自分を。





今も彼女が俺と同じ気持ちなら俺は言ってやれるのに。






「俺も好きだよ」って。







でもそれは俺の都合のいい考えで…







彼女が今も俺を好きだとは限らないんだ。








「俺…バカだなぁ…」





本当に鈍感すぎて、笑えてくる。




きっと恋愛を知り尽くした未風は俺なんかには呆れてただろうな。





「ごめんな…未風。」





中学の頃、幼すぎた俺は今になって一番大切にしたいものに気づいたんだ。