「さって、泣き止んだし、帰ろうか。
また明日学校。休むなよ?」

「……うん」

「送る。行こう」


私は弘が差し出す手を取ると、一緒に歩き出した。
その手は、家に着くまで離れる事がなかった。



家に到着して、弘と別れた後私は携帯を確認する。


梨々子からのメール、そう言えば見てなかった。



【祐美子、ありがとう!
松本君から告白されて、カッコいいからOKしちゃった!】