「それに、遠田も…俺の事そんな好きだったわけじゃないと思うよ。
いいなあ、程度だと思う。だから、いい案件あったら飛びつくのはおかしくない」

「……案件って」

「だって、努は優しいし、明るいし、カッコいいから告白されたら付き合ってもおかしくないじゃん?」

「……」


弘は自分を低く見過ぎだよ。
私も知らなかったけど、こんなに弘って優しいんだって思ったし。


「私は弘の魅力、ちゃんとわかってる」

「…うん」

「弘はカッコいいよ。イケメンだよ」

「あはは、うん、ありがとう」


また、くしゃくしゃっと弘は私の髪の毛を撫でて来る。
照れ臭そうにはにかみながら。