それから、弘と私は暫く二人で色々見て遊んだりした。
クレープ買ったりもして。


後ろに努と梨々子はいなかったから、どっか行ったのかもしれない。


後で梨々子にメールしよう。
一応、弘と一緒にいられるようにってお願いされたんだから。


「どーした?」


俯いた私を見て、弘が顔を覗き込む。
咄嗟に、私は笑顔を作る。


「何でもっ」


だけど、弘の顔は笑ってなかった。



「努、心配?」

「…え」



ドキンと心臓が跳ねた。