その後も、努の梨々子の相談をずっと聞かされながら私達は待ち合わせ場所へと向かった。


先にいたのは梨々子。

自分の格好が恥ずかしくなるほど、可愛らしい洋服。
ピンクの淡いワンピースに、お花のコサージュがついたサンダル。

髪の毛はモテそうなゆる巻き。


…やっぱりデニムにしてくればよかった。



浮かれた自分が恥ずかしくなる。

ちらっと隣の努を見ると、梨々子を見て緊張した顔を見せていた。