「努も、そういうの梨々子好きなんじゃん」


私は努の今日の服装を差しながらそう言った。


努は少し照れた顔で嬉しそうに

「そうかな?」

って笑った。


ズキンと痛む胸。
自分で振ったくせに、傷付いているなんて馬鹿みたい。


「まあ、私は弘のがカッコいいけどね!」

「はあ、どんだけ好きなんだよ、お前。初耳過ぎ」



……もう、自棄だ。

どうにでもなってしまえだ。
この野郎。