あれから真実を清憲と曝に告げたものの、2人にとって到底信じられるものではなかった。


しかし、薙晶が毅然とした態度で自分で望んだことだと何度も説明し渋々理解はしたようだ。



薙晶が書類を整理していて偶然見つけた朔渕の不正。

自首を勧めたのにこんな結果になってしまったことを薙晶は残念でならなかった。


だが朔渕、つまり犯人が捕まったことにより事件は解決、何より薙晶の意識が戻ったことで圧力も無くなった。



しかし、浅雛と薙晶の過去の件については



・今回の事件には直接関係が無かったこと

・当時未成年で事情が事情だったこと

・無理矢理ではあるが、事故で処理した案件を蒸し返したくないこと

・朔渕の件でもスキャンダルなのに更なるスキャンダルを公表したくないこと





等を理由に、清憲側と警察側の双方意見が一致した為、公表はされず箝口令が敷かれた。



浅雛と薙晶も関係を偽っていたのが事件が理由ではない為、それを受け入れた。



小鳥遊以外の同級生や当時周りにいた人達に対しても、ゆっくりではあるが過去の事件以外の謝罪と説明をしていこうと改めて思う浅雛と薙晶だった。