「説明…してくれるわね、浅雛?」



事が事だけに、少し強い口調で假躍は問う。



「……………。」



しかし、浅雛は目を反らし黙ったままだ。



「小鳥遊くん、貴方はどうなの?何か知っているような口振りだったけど?」



「えーあー……」


「どうなんだよ!?」


「仇夂さんには関係ありません。」


「小鳥遊!今はそんなことを言ってる場合じゃないだろ!」



仇夂の問い掛けを他人行儀で返す小鳥遊に、厠餉乘は声を荒げる。



「厠餉乘さん。」


「すみません…。」


身内で感情的になっても仕方ないと、假躍は厠餉乘を落ち着かせる。



「分かりました。説明します。」



隠し通すことは出来ないと思った様で、浅雛は閉ざした口を開く。



「浅雛!」



「小鳥遊、もういい。あんたが隠す必要は無いから。」



心配するような声色の小鳥遊に、タメ口で答える浅雛。

やはり2人は関係があるらしい。