「あ、香川さんー!」


この声はっっ

やっぱり!日向先生だ。






「落としたよ、ほら」


「あ。ありがとうございます。。」




あーーーーーー。最悪だ。

まさか落としたのが薬だなんて。



そそくさとポケットに隠す。






彼はウンと頷いてわたしの頭に手を乗せる。


二人して目を合わせると


お互いの心が通じたようだ。





『『薬について触れないで』』






「落とさないように気をつけなさい」



真顔なんだけど心配そうに。


かつ、優しげに。