あ、きた休み時間。
友達のいないわたしには、クラスでの居心地が悪い。
取り敢えずトイレへ向かおう~。
「ねー、古典の授業やばかったね」
「......え?」
振り返ると、一人の女の子。
あっ、同じクラスだっけ。
「あ、あたし葉月!岡本葉月!よろしく」
「よろしくー。香川結菜です!」
岡本葉月ちゃん
チャラそうだけど面白そうな子だ。
「しってるしってる。さっきの授業でもうクラス中に名前知れてるでしょ!可愛いし」
「はい?可愛い?さっきの授業かぁ」
そう言いながら先生の顔を思い出す。
そういえば笑顔可愛かったなぁ。
「結菜、教室かえろ~」
「うん!」
とにかく友達が出来た。安心。