「あ....ちょっ!?」

男の子が何か言うのが背後で聞こえたが、仕事に間に合

わなくては困る。

私は知らぬふりをして道を駆け出した。

事務所に慌てて駆け込む。

「遅れてすいませんっ!」

「現場はここからわりと近いし、何とか間に合うよ。」

マネージャーの青石さんがかけてくれた優しい言葉に余

計申し訳ない気持ちになった。

急いで車に乗り込んで現場に向かう。