渡り廊下の端は、いつも3人で色んな話や愚痴を零してる所だった。

今まで誰にもみつからなかった場所…

私とカナは、そこに行く事にした。


お願いっ……

ユイ……

帰って来て……


私は、必死に走った。

さっき見えた空も…
今は、気にならない位…
必死に走った。

息もどんどん上がってくるけど…
そんなのも全部どうでも良かった。



私達が渡り廊下に着くと…
啜り泣くような声が私とカナに聞こえた。

小さい声だった。
だけどちゃんと聞こえた。

「…っ……グスッ…麻里……ごめんね…」

そこで泣きながら謝っていたのは、ユイだった。

謝っているユイは、とっても寂しそうだった。