「そっか……じゃあまずユイを探そうっ!!」

カナは、優しく私の背中を叩いた。

「……うん…っ…」

私は、腕で涙を拭った。
涙が止まったと確認してから私とカナは、また走り出した。

ユイを見つける為に

色々な所をとにかく探し回った。

音楽室
パソコン室
家庭科室……

色々な教室を覗いたけど……

ユイは、どこにも居なかった。


「ユイっ…どこに居るんだろう……」

私は、次から次へとでる汗をミニタオルで拭いた。

「もう他にどこかあったけ??」

私がそう質問するとカナは、思いついたように答えた。

「渡り廊下の端は?」