「まっ…麻里…」

一瞬ユイの顔が緩んだ
私の方を向いてくれた。

「ユイね…」
♪〜♪〜♪〜

ユイの言葉を掻き消す様に…ユイの携帯が鳴った。

ユイは、携帯を見て開こうとは、しないが一瞬ビクッと体が震えてからユイは、メールを開いた。

メールを見たユイの顔は、曇った。

「………。」

ユイから何も言葉が出ない…

しばらくしてユイがまた話始めた。

「………ユイは、麻里なんか大嫌い―――裏切り者……」

ユイは、下を向いたままそう言った。

左手には、携帯が握られたまま…

ユイは、静かに教室を出て行った。

教室にドアが開く音だけが…いつまでも響き続いているようだった。

男子は、唖然と席に座っている…

女子は、悠を見ずに私だけを睨み続ける…

私と悠は、立ち尽くしたままだった。