その一言で現れたのは、悠だった。

「悠………」

私は、クラスに沢山の人が居るのも気にせず…

机から立ち上がって悠に走って抱き着いた。

「おっ…おい麻里……」

悠が焦っている
その顔は、きっと可愛いんだろうな…と私は、抱き着つきながら想像した。

「遅い遅い遅い!!来るの遅いよ…悠……っ…」

私は、また泣き出す…

悠は、そんな私ね頭にポンと大きくて暖かい手を乗せた。

「麻里は、泣き虫だな…」


だけどそんな悠と私に勿論ユイは、黙って無かった。

「……っ!!麻里っ…やっぱり酷い…ユイを裏切っといて…そんな…ユイに見せ付けるだなんて…」

ユイは、皆に涙を見せた。

「………本当」
「そうそうっ」
「ユイがいい加減可哀相!!」

ユイの言葉にクラスの女子は、一斉に騒ぎ始めた。