「アハハハッ」

皆が声を上げて笑う…

勿論……ユイも…

私は、完全に孤立した。

自分でそう思った。

思わず耳を塞ぎたくなる現実…

現実から逃げてしまいたかった。

「……っ…」

涙だけがポロポロ机に垂れた。

「泣いちゃった?」
「ごめんねーぇ?」
「でも自業自得♪」


皆が笑えば笑う程…

私は、哀れになって行く…

可哀相になって行く…

どんどんけなされて行く…

全てがぐちゃぐちゃになって行く…



だけどそんな現実の嘘を変えてくれる人は、ちゃんと居た………

行きよい良く開いた教室のドア…

皆がドアを見る…

皆唖然としてる…


「てめぇーら人の彼女に何やってんだよ……」