「まぁまぁお二人さん♪」
「・・・博紀なんか今日おかしい」
「なにが?♪」
「・・・(可愛いけどキモチワルイ)」

博紀はにこにこして、じゃあ俺が買ってやるよ♪って言って行ってしまった。
和樹と二人っきりになってしまって、急に気まずくなる。

「・・・足痛いだろーし、博紀帰ってくるまで座ってる?」
「あー、うん」

和樹に手招きされて、階段のところへ座った。
いやー!なんかカップルみたい!(あたしもう死ねそう!)(やばいあたし頭おかしい☆)

.....20分後

「ひ・・・博紀遅いね」
「あいつまさか迷ってるとか?」

あれから30分ぐらい過ぎたけど、一向に博紀が帰ってくる気配がない。
買いに行く気は最初からなかったんだろうなぁー、ハメられたか?
和樹は痺れを切らしたらしく、もう行こ、ってあたしの手を握った。それだけであたしの心臓はバクバクだ。

「そろそろ、花火始まるっぽいね」
「あ、俺ちょーいい場所知ってる」
「うん」