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浴衣を着て、慣れない下駄を履いて、お祭りに行くことにした。
迎えに来てくれた博紀に、まさに馬子にも衣装だな、なんて言われたから、
博紀のそのキメキメの髪型をぐあーっと崩してやった(ざまーみろー)。そんな口論をしている間について、
気付いたら和樹と鈴木と山田と中村の彼女いないやつらが周囲に集まっていた(てかほとんどだ!)。

「君らさー誘えば何人でも付いてきてくれるんじゃないの?」
「まぁねー」
「そこ自分で言うなよ!」
「まぁ、今年はね、」
「そうそう、今年はちょっとね、いろいろあるからね」
「「「「(笑)」」」」
「みんなで笑ってんじゃねぇよ!(なんかうざい!)」

4人がニヤニヤ笑ってる中和樹はわかってるのかわかってないのか大爆笑していた(わかってないな?)。
なんかそれがむかついて頭を殴ったら若干涙目になっていて、ちょっとドキッとしてしまった。
(俯いたとこ博紀に見られた!)(みんなニヤニヤしやがって)(・・・しねよ)