響紀「莉音、体調どう?」



莉音「だいゲホッじょうぶ…」



響紀「莉音熱ある?」



莉音「え…?ないよ?」



響紀「んー、なんかあるような気がする…」



響紀は白衣のポケットから体温計を出した。



響紀「はい、はかって?」



莉音「え……」



はかりたくない…



熱あったら入院伸びちゃうし…



響紀「莉音?どうした?」



響紀は私の顔をみて分かったのか、



響紀「はかるの嫌か?」



と聞いてきた…



莉音「…いや」



響紀「ははっ。莉音顔に出やすいから。」



莉音「…」



響紀「じゃあ、ちょっと失礼。」



響紀は私の服の中に体温計を入れてきた。



莉音「んっやぁ」



響紀「すぐなるからね。」



私は肩をだかれた。



ピピピピッピピピピッ



響紀「おっ、鳴ったな。見せてな?」



莉音「熱ないっ!」



響紀「あーる。ほら、8度」



響紀は体温計をチラチラさせた。