莉音「久々に病室から出れた…」



響紀「そうだね。ずっと病室だったからね。」



こんなたわいもない会話をしながら歩いていた。



莉音「私ね、やっぱり響紀先生が好き。」



響紀「ははっ。なにいきなり。俺も莉音のこと大好きだよ。それと、その先生っていうのやめてよ。」



莉音「じゃあ何て呼ぶの?」



響紀「響紀って呼んでよ。」



莉音「ひ…響紀…?」



響紀「そうそう。何か最後のはてなが気になるけどね。これからは、そう呼んでね。」



莉音「…わかった!」



すると前からこっちを見て歩いてくる女の子。



「…あっ!響紀先生だぁー!」



その女の子は響紀を見つけると走って来た…。



ブラウンの長い髪の毛に大きな目。



小さな顔に長い手足。



体も細いし顔のパーツが整っている…



響紀「…瑠衣ちゃんじゃん。」



その子は瑠衣っていうらしい…。



なにこの親しい感じ…。



なんか…やだ。



響紀の担当患者さんかな?



瑠衣「響紀先生のこと探してたの!」



響紀「え?なんで?」



瑠衣「響紀先生に会いたかったから!」