夜になり、俺は莉音の回診に行った。



響紀「莉音ー?」



ドアを開けると莉音の机の上にはご飯が置かれていた。



響紀「ご飯食べた?」



莉音のご飯に目を向けるが全く減っていない。



響紀「食べれない?」



そう聞くと小さく頷いた。



響紀「んー、一口も無理?」



黙って答えてくれない。



俺はスプーンを持ってご飯をよそい、莉音の口に持って行った。



響紀「莉音?食べて?」



莉音の目をみて言うとぷいっと顔を逸らされた。



響紀「りーおん、食べて?」



莉音「…いやっ」



響紀「じゃあ栄養剤の点滴しよっか。」



そう言うと莉音の顔が引きつった。



莉音「いや!点滴…いや…」



響紀「両方嫌はなし。どっちか。」



莉音「グスッやだっ…」



響紀「莉音…泣かないでよ…」



莉音「いやぁ…やだっ…」



莉音は大号泣してしまった。