響紀「ほら、咳でてるよ。」



俺は莉音の背中をさすった。



莉音「ケホケホッ…グスッ…」



響紀「もー…泣かないの。」



莉音「これ…グスッ…」



莉音は酸素マスクを指差した。



響紀「だーめ。我慢。」



莉音「…やだっ…これ…いやっ…」



響紀「嫌だけど我慢ね。」



莉音「やだっ…外してっ…」



響紀「本当だめ。諦めが悪いよ。」



響紀「俺、ちょっと医局でカルテ置いてくるから待ってて?」



頷いた莉音を残して診察室を出た。