後日談――――







「ハンバーグ追加!」
「あたし二個追加!」
「こっちもよろしく」
「ええい、ここはどこぞのミニゲームかっ!」
 飛び交う注文に真面目に返事。
 すでに調理者は美琴だけ。
「ありえないでしょこの状況!」

「ハンバーグ三個追加! 急げよなー」
 胡桃でも噛ってろ。

「あ、俺は二個ね」
 木陰で待っていろキノコ。

「飲み物をください。至急です」
 オイルを飲めってだから。

「明日は日曜日だよな? 雲雀、デートしよう」
「もう。まだ平日でしょ」
 料理そっちのけかバカップル。

「これは美味しいですね〜」
「うむ。しかし、愛情という調味料で綾女のほうが上かな」
「…まあ〜」
 貴様らもかバカップル!

 ああ、何でこんな目に。
 と言うか、何故なくならない。
 かれこれ三十個以上作っているのに食材が尽きない。
「犯人なら」
 苦笑している卓人。
「間違いなく」
 笑いが引きつっているこのか。
「あれだね」
 七個目のハンバーグを食べる疾風。

 三人が指差す先には。

「じゃんじゃんじゃんじゃん♪」
「がんがんがんがん♪」
 怪しげな踊りと
 疑わしげな機械と
 能天気な奴らがそこにいた!

「…何やってんの」
「聞いてくる?」
「私たちで力になれるかわからないけど」
「十分! 疾風、おかわりは二人からもらって」
「喜んで」