見やると、いつの間にかドラムセットの中心に、サブさんではなくなぜか柳が座っている。
皆の視線を集めた彼は、突然両手に持ったスティックを振り上げ、ダダダダンッ!と勢い良く叩き始めた。
その迫力にビクッと肩を震わせるあたしと亜美。
ユアフールの三人もぽかんとしながら、無表情でドラムを叩く柳を見つめる。
最後にシンバルみたいなやつをシャン!と鳴らして、彼は深く息を吐き出した。
そしておもむろに立ち上がると、「飲み物買ってくるわ」とボソッと呟き、部屋を出ていってしまった。
しんと静まり返った空間に残されたあたし達は、呆気に取られたまま。
「……急にどうしたの、あの人。ていうか、柳ってドラムも出来たの?」
「いや、あれは適当に叩きまくってただけだ」
あたしの言葉に、真顔で返すサブさんがなんだか面白い。
柳が置いていったスティックをいたわるように撫でるサブさんに、むくむくと込み上げてくる笑いを噛み殺していると。
「ふ~ん、やっぱりねぇ……。柳が機嫌悪いワケはそういうことか」
涼平くんがニヤリと口角を上げ、相模くんもふっと笑った。
皆の視線を集めた彼は、突然両手に持ったスティックを振り上げ、ダダダダンッ!と勢い良く叩き始めた。
その迫力にビクッと肩を震わせるあたしと亜美。
ユアフールの三人もぽかんとしながら、無表情でドラムを叩く柳を見つめる。
最後にシンバルみたいなやつをシャン!と鳴らして、彼は深く息を吐き出した。
そしておもむろに立ち上がると、「飲み物買ってくるわ」とボソッと呟き、部屋を出ていってしまった。
しんと静まり返った空間に残されたあたし達は、呆気に取られたまま。
「……急にどうしたの、あの人。ていうか、柳ってドラムも出来たの?」
「いや、あれは適当に叩きまくってただけだ」
あたしの言葉に、真顔で返すサブさんがなんだか面白い。
柳が置いていったスティックをいたわるように撫でるサブさんに、むくむくと込み上げてくる笑いを噛み殺していると。
「ふ~ん、やっぱりねぇ……。柳が機嫌悪いワケはそういうことか」
涼平くんがニヤリと口角を上げ、相模くんもふっと笑った。