...どうやって告白したらいいんだろう。



何て言えばいいの?
「ずっと好きでした」?

ずっとって言うほど好きじゃないし。
ていうか、好きになんてなってない。



ここはシンプルに「好きです」とか...。



さっきの5時間目もそうだった。
私、罰ゲームのことばっかり考えてる。


本当、小野くんに悪いことしてる。

でも、小野くんにとったら私は告白してきた女子のただ一人に過ぎない。


今まできっと、何人、何十人もの女の子に告白されてきたであろう小野柊也。


中学の時どうだったかは知らないけどさ、多分後輩とか先輩とか、もちろん同級生からだって告白されてるはず。


私はその中の一人。
小野くんは気にも留めないだろうし、何日か経ったらすぐに忘れると思う。



だから気楽に行けばいいんだよ、松本彩花!!



いっそのことウケ狙って告白するとか?




私は自分で考えた面白告白を脳内で再生してみる。



自分で言うのもなんだけど、少し面白いからつい笑ってしまう。

口元が緩んだのに気が付いた私は、誰かに見られてないかクラス中を見渡した。