「ずりーぞ俊!!!」

「相沢君の隣いいなー…。」

そんな声がまた聞こえる中、私は席に着く。

席は、窓際の一番後ろ。

日当たりいいし、景色もいいし…文句なし。うん。

そう思っていると、俊君から話しかけられた。

「よろしくね‼︎日々野さん‼︎」

明るく話しかけてくれる相沢君にホッとする。


「うん、よろしくね相沢君。」

うん、良かった。上手くやってけそう。

「俺のことは俊って呼んで?」


「え…?!で、でも…。」

私は正直、男子を下の名前で呼ぶのは慣れてない。
呼べるのは幼馴染みである、瀬野 冬夜くらいである。