前方に愛しい彼女を発見…!!
これは飛びつくしかないですね、長官!!

脳内で意味不明なやりとりを終えた俺は愛しの君の元へ走る。



「妃菜ちゃーーーーーーんっ♡今日も可愛いね♡大好きだよーーっ♡」



そう、彼女は妃菜。日々野 妃菜。

俺のことが大嫌いな女の子。
そして、俺が大好きな女の子。


一瞬いかにも嫌そうな顔をして何事もなかったかのように友達と話しながら教室へ向かう。


これがいつもの朝だ。