「え?お、俺に?」
信じられない光景が目の前に広がっている為、確認を取る。
これ俺の友達にとか言われたらショックだな。
とか内心思いつつ。
「他に、誰がいるの。」
そう、真顔で呟く妃菜ちゃん。
尚も信じられなくてただただ呆然としている俺にしびれを切らしたのか妃菜ちゃんは
「いらないなら、いい。」
と言って手を引っ込めようとする。
「い、いります!!いります!!」
その瞬間俺は物凄い速度でタオルとスポーツドリンクを受け取る。
妃菜ちゃんからのせっかくの贈り物を貰い損ねるのは人生の3分の1損したもののようだから。