そんな馬鹿なこと考えていると俺たちのチームの番が回ってくる。


「妃菜ちゃーん!!俺のかっこいいとこ見ててねー!!それで惚れてくれていいから!!」


妃菜ちゃんに向かって叫ぶ。
もちろん返事はない。


と、思ったら…

「かっこいいとこ見せないと、一生無視するから。」

そう彼女は言った。

そんな彼女はほんの少し顔を赤らめていた。


俺は嬉しくなって思わず固まってしまう。
彼女はそれに焦り、言葉を続ける。


「べ、別に惚れないけど…。」

弱々しくそう言う。