視線を諒に向け、「なに?」と頭を傾げてみる





「俺、さっきも言ったけど好きな子できた、手に入れるつもりだから。」




そう、あたしに力強く言うもんだから
(あぁ、本気なんだな)ってのが
嫌でも伝わってきた。



諒の好きな人が誰かは分からない。
でもうまくいって欲しい。




そしてあたしはこの胸の痛み
(多分、風邪)を早く治そう。





そう決意し、2人で保健室を後にした。