聞き慣れたアラーム音が

 朝を知らせる。


 冬のはじめの冷たい風には

 まだかすかに金木犀の匂いがした。




 それは、私の中に残った


 あなたの匂いみたいで、


 チクリ と、胸が痛んだ。