「美凪なら大丈夫だって! リラックス!」



そう言って、背中をバシンと豪快に叩いてやった。


「いッ…!?」


美凪はとっさに背中を押さえる。



「もうっ! なにすんの棗っ! 背中砕け散るわ!!」

「大丈夫大丈夫。こんな事で砕け散るようじゃ困ります」




美凪はもう数回背中をさすると、笑って言った。



「…めっちゃ痛かったけど、ありがとう」

「うい、頑張れ!」




3クォーターが始まった。