「棗! 次出るんでしょ! 頑張れ!」 すると美凪が駆け寄ってきた。 「もちろん頑張るよ。美凪は?」 「ウチは3クォーターだけ。次は大岩先輩に戻るよ」 「そっか」 …まあ、それもそうだよね。 高体連前なのに試合に出させてもらえる事だけで十分だよね。 〝ピーッ〟 「試合再開します!」 「じゃ、頑張って、ファイト!」 「うい、ありがと!」 あたしはコートに入った。