「私はここの店長をしている者です。
貴方のそのセンスを活かしてこの店でたくさんの方を笑顔にして欲しいんです!」

「……」




この人……店長さんだったんだ。



私は黙ったまま店長さんを見つめる。
『たくさんの方を笑顔にしてほしいんです!』
店長さんの言葉に私の気持ちは揺らいでいる。



誰かの笑顔を見たい。
その気持ちは私だって同じだ。
だけど……。




「私は……誰かを笑顔にできる化粧品を作る事が夢なんです……。
いつかその夢を叶えられるまで私は立ち止まれないんです」

「そうですか……凄く残念です……。
じゃあいつかあなたが作った商品をうちの店に置いてください」

「……はい。その時はお願いします」




私と店長さんは顔を見合わせて笑いあう。


道は違えど化粧品に対する想いは同じ。
もっともっと頑張ろう……。