「………ぅ…………ん……」
「翔?」
「!?」
「翔太!?」
!!
「ぅ……あ…………」
顔をしかめながらも
目を開けた翔太。
「良かった……!」
安堵した三人のため息混じりの声。
「ここ……
…………咲...
!!!」
急に起き上がる翔太。
「っ!?」
「起きるなよ。
強烈な霊気と邪気に当てられて
半日以上寝てたんだ。」
「亮にぃ……!
俺...咲……!!」
「落ち着け。
…………行方不明だよ」
「っ!
…………俺」
『ーーーーーー!!!!』
急に外が騒がしくなって
一気に霊力を感じた。
「「!?」」
翔太と二人で顔を見合わせる。
それもたった一瞬で、
次の瞬間俺は
弾き飛ばすように入口をスライドさせ、
霊力を感じた方向に走り出していた。