夜のうちに本家から車を回してもらって
移動した。



本家から少し入口側に離れた場所にある
小さい小屋のような場所に
翔太と他の三人を移動させ、
待機させていた。


土間と囲炉裏のある部屋が一つの
小さな小屋。


説得して
本家の土地に入れることを許可されたが、
ここまでしか許されなかった。












午前十時。




そろそろ翔太が
目覚めてもおかしくないころだ。


屋敷からでて
小屋に向かって歩く。


本家に帰ってきてすぐに袴に着替えている

足元ではためく裾を感じた。



ここでは大体が着物や袴、巫女服で、
例外は帰ってきてすぐの者と草子。

正式な場以外では
草子はすぐに潜入できるよう、
普通の格好をしている人が多かった。