『鈴姫は、
たくサんノ者に想わレテいるのダナ』



そう、燈兜が優しくいって、
みんなは一瞬警戒する。



「大丈夫。
燈兜は私をわかってくれた
私はもう戻らない」



『あぁ…
俺達は鈴が苦しまなければ
それでいい。
あの場所に鈴がいることは望んでいないから』



柳の言葉は
いつも優しくて私をわかってくれる。



「うん………!」



『燈兜。
俺達はみんな、鈴についている。
向こうにいるのも、ほとんどそうだ。
鈴のいないあそこに居続けたくない。』



『あァ。わかってイル。我も奴ラは嫌いダ。
我々の命ヲ、想いヲ、生活ヲ、仲間ヲ、
簡単に消しテイク………』


『鈴のそばにいたいんだ。
俺達を助けてくれた、
今の俺達の仲間…家族だから。』


燈兜は深く頷いて


『奴らノ場所かラ
ココヘ来たい鈴の仲間がいたら、
連れテきてモラって構わナイ。
我は鬼ダガ、お主ラと同じダ。』



そう言った。


『ありがとう』

柳もそういって琴達も微笑んだ。