「龍也!
氷とタオルな!?
ここにおいとくさかい!」
二人がすぐに電話をかけ始める
二人の顔が険しい。
なかなか繋がらないんだろうな…
一分くらいで耳から離して、
また画面をさわってから耳につける。
何度も何度もかけ直す。
「翔太…!
しっかりしろよ………!」
応急措置はするけど
どうすればいいのかよくわからない。
咲希なら、
すぐにどうにかできるのに………
「あ゛っ!
こっち繋がったぞ!?」
「繋がったで!!?」
叫び声が聞こえて振り向いた。
「龍!!」
「光輝、スピーカーに!
康平も!」
こっちにもってきてもらい、
スピーカーにして椅子の上におく。
事情を話しながらも
翔太の介抱を続ける。
急に倒れたまま、
うなされるような感じだった。
二人に別荘の中から救急箱を探してもらい、
電話を続ける。