龍也side



何かに導かれるように
翔太を康平と抱えて歩いて別荘まで歩いて帰った。


混乱しそうな自分を
押さえ込んで光輝たちに指示を出す。



翔太を寝かせて、
備え付けの電話の隣にある電話帳から
理事長と谷先の連絡先を探させた。



「康平!
タオルと氷もってきてくれ!!」


「あっ…あぁ!」


「龍!
あった!!二人の番号!」








「電話してみてくれ!
康平も!携帯で電話しろよ?」

備え付けの電話は
ノイズが入って使えなかった。