『遠山が最初に燈兜に会ったんですけど、
その時燈兜に作用して怯ませることができたみたいです。
音が鳴った時でした。』



鈴の音、か…………

「それは翔太がいじったあとか?」


『いえ、その前です』


咲の結界か……



「よし、わかった。
その鈴、全員分あるんだよな?
じゃあ全部翔太の近くに置いといてくれ。音を鳴らしてもらった方がいい。
別荘の外には出るな、絶対だ。」


多分、それで少しは邪気の進行を遅れさせることが出来るはず…

『はい。』


「すぐに向かう。」


『お願いします…!』


「亮!
準備出来た、
誤魔化したけど許可もらったし
道具もったから行くぞ!」



若干叫んだ誠に頷きながら
立ち上がる。


「佐島、頼むぞ。持ちこたえてくれ。
すぐに行く!」


言い残して電話を切る。


誠の携帯を投げて渡して
片方のバッグを受け取った。


部屋に置いてあった札やらを引っ付かんで
部屋を飛び出した




亮side end