「ちょっ…
『龍!!』
また遮られた……
『光輝スピーカーに!
康平も!』
聞いたことのある声。
叫ぶような声だけど
あまり大きくはきこえない。
電話から離れてるのか………?
『ゴトッガタガタゴンッ』
………うるさ
物音が少ししてガチャッと音がした。
『理事長ですか!?』
やっぱりどこか電話から遠いような声。
でもなんかさっきより音が聞きやすい。
スピーカーか…?
「あ、あぁ…」
『谷先……谷崎先生も!』
「おう……」
隣で、誠がそう返事をした。
同じ音が聞こえてるみたいだ。
ジェスチャーをして
こっちをスピーカーにする。
頷いた誠もスピーカーにして
机の上に並べて置いた。
『佐島です!
佐島龍也!』
佐島!?
そうか、じゃあさっきの声は
遠山か…!
「佐島か!
なんでこの番号を…?
どうした?」
そういってから部屋に結界を張って
札を入り口につけた。
御老主たちにはバレると面倒だ。