もう、何も言えへんかった。

「咲希は...
どこにいったんだ?」

「...咲の寮の部屋かもしれないし、
別の場所かもしれないし、
少なくとも、安全な場所のはずだ」


そうやろな...

きっと俺らが見ているより
安全な.....




昼休みの終わりかけ。

誰もいない中庭に、俺たち四人だけが静かに立っていた


康平side end