「いいじゃん、旦那がいるだけ」


いずみの投げやりムードに、若菜が反応する。


「……あれ?前に会ったときの、彼は?ほら、年下の……」


「んーーーーーーーーーー。別れちゃった」


「「なんで?」」


今度は、若菜と日南子の台詞が被る。


「んー、やっぱりまだ仕事が楽しくて……甘えん坊過ぎるのはちょっと、重くって……」


「旦那欲しいなら、甘えん坊くらい多目に見てあげなよー!」


若菜がいずみをばしんと叩く。


「いったーーーーー!んもー!もう遅いっつーーーーーの」


3人の笑い声がテーブルの上に飛ぶ。