「日南子先輩のことが、ずっと好きで。

結局、告白することすら出来ずに会えなくなって。

想いが消化不良で、似た人を見ては好きになって来たんだ」


……なんかあたし、凄いことを言われている気がするけど……。


「だけど、名前は日南子だし。絶対今度こそ本人だし、って。

なんか、事情があるのかもしれない、と思って。

とにかくどうにかして次につなげたくて」


事情……。


すみません、単なる見栄ですけど……。


「だから、公園で会えた時は、運命だと思った。

フラれるにしても、とにかく、もう一度チャンスが来たと思って。

だけど、先輩は元々俺の事なんて知らないから。

あったその日に告るとか、まずいよなーと思って友達になろうって言ったんだ」